進行メモ 9月18日
今月から個人でテーマを決めて話す時間ができました。
まず、実行委員からサンダンス映画祭で観客から大好評の「ワンダーランド駅で」の紹介。 ボーイ・ミーツ・ガールの映画なのに主人公がなかなか会わない珍しい話で、 アメリカ映画なのにボサノバの音楽が気持ちいい映画だ。
次は舞台を観なさいということで、歌舞伎を観たことがある人が（友の会らしく）約７割。 歌舞伎は、間の芸術である。 同じ演目なのに役者によってせりふのテンポや所作が違って、 人間国宝と呼ばれる役者が演じると観客の相槌が自然にとれるようになっている。
嫉妬をテーマということで、「アイズ ワイド シャット」。 同世代なのでリアルな話だ。 妻があの話をしたときのトム・クルーズの顔がいい。 テレビで街のアベックがこの映画のことを話していて「本当かよ」と言っていたが、 君たち人生経験足りないね。
そして、東京以外でもいい映画が上映されているんだよということで、
「あいち国際女性映画祭」で上映された作品の紹介。
「家庭教師」（中国）が一番。２５歳の女性監督の李虹のデビュー作。
大学生が小学生の家庭教師をする話で、風景が自分が子供のころにそっくり。
２番目は「動物園の隣の美術館」（韓国）で、
「八月のクリスマス」のシム・ウナが女性から見てもみて好感が持てるヒロインを演じている。
自転車で市内を走っていて迷子になってしまったとチィーチ・インでの監督の話。
「黒澤明展」で実際に使われた小道具が展示されていた。 「七人の侍」の菊千代の刀、「八月の狂詩曲」のラストの鉦おばあさんの壊れた傘、 裏表紙に「この台本を拾われた人はスタジオまで届けてください」と書かれた「生きる」の台本。
山田和夫さんのお話は、エリザベス女王と当時のヨーロッパ諸国との関係でした。 エリザベス女王は実は男であったという噂があって、 未完成の「イワン雷帝第３部」の中でエリザベス女王は、 エイゼンシュテイン監督の弟子の”男”の監督が演じる予定で テストフィルムが撮影済みであったとのこと。 いつもためになるお話ありがとうございます。
映画評論家の渡部実さんが国際審査委員として参加された 今年のイラン児童映画祭のお話と公式パンフレットと日報（ペルシャ語）を回覧してくださいました。 ドキュメンタリー映画は上映される機会があまりないが、 今年は山形国際ドキュメンタリー映画祭が開催されるのでぜひ観てくださいとのこと。
さて、メニューに入って、
「エントラップメント」は５人しか見ていませんでした。 仕事とプライベートを分けようとする葛藤がドラマとしてがいい。 ショーン・コネリーは実年齢に比べて頑張っている。 結局何にもないが、コネリーの目線がエロチック。 同じエロじじいになるならコネリーのようになりたい。 不満なのは、コネリーの登場シーン。 キャサリン・ゼダ＝ジョーンズのお尻と足がいいだけの映画。 ,最近流行のＣＧではなく生身の人間を使っているのがいい。 と、俳優の話につきました。
「オースティン・パワーズ・デラックス」は下品といいながら約半分観てました。
ニ度と観ないと言ってますが、次ができたらやはり観るかも。
一番いいのはテントの影です（観た人だけ笑）。
００７やタイムトンネルのパロディがつまらない。
1970年代後半のアメリカのテレビドラマを見ていた人は、
フェムボットという言葉だけで受けたとのこと。
マイク・マイヤーズには胸毛が似合わない。
カナダ人の監督なので英国人差別の表現があるのかな（具体的なことは映画を観よ）。
ジェリー・スプリンガー司会の架空のトーク・ショーは、
実際に似たような番組があって、
生中継中に銃での殺人があって裁判になって余計視聴率があがったとか。
「エリザベス」は、 主役のケイト・ブランシェットはまゆが薄くて恐いけど、 同じ理由で「双生児」が観たくなった。 昔の人の娯楽って草原でのダンスやパーティーぐらいしかなかったんですね。 学校の教科書のエリザベス女王の写真の顔がなぜ白いのか分かった。 男社会の中の女がトップになる話なので共感できる。現在でも通じる話だ。 側近のジェフリー・ラッシュが頑張っている。 ジョセフ・ファインズとの恋愛の人間ドラマが弱い。
「セレブリティ」では、
ウディ・アレンが出ていない映画でも、彼に代わる人が必ずいていつも悩んでいる。
レオナルド・ディカプリオがこの役でよく出演したなという意見がありましたが、
演技についてはやりすぎということでした。
あのシーンは観た人みんな大笑い（どのシーンかは観てのお楽しみ）。
ウディ・アレンの映画は映画によって好き嫌いがあるとのことで、
好きな映画を言ってもらいましたが、みんなの好みがバラバラでした。
ホテルで有名人が泊まるスウィートルームを実際に見た人は仕事からみの２人しかいなかった。
やはり庶民には高嶺の花。
すべてのドアを開けて確かめて、有名人でないとすべての部屋を使い切れないなと感じたとのこと。
ベベ・ニューワース出演のブロードウェイ・ミュージカル「シカゴ」を観ていたとか、
映画館にこの映画をこっそりと観に来た日本の超有名人がいたとか、
有名人づくしでした。
有名人をいっぱい知っている方が楽しめる映画です。
今月は観た人だけわかる発言が多かったです。