進行メモ 8月21日
今月はＲ２Ｄ２の帽子とシャツのＭさんが司会です。 今月のメニューは、国際色豊かということで国名（製作）を並記してます。
「ラン・ローラ・ラン」（ドイツ）は、 ローラが短距離の格好で走ったり、叫んだりしているところがよい。 相手役の男はたいした男には見えないが、ローラは首たっけなのであんなに走ることができるのだろう。 途中のアニメはちょっととぼけていておもしろい。 ちょっとうるさい音楽がこの映画には合っている。 と、余韻は残らないが楽しめる映画です。
「運動靴と赤い金魚」（イラン）は、
貧しい兄妹のお話だけど、父親が自転車を持っているのでイタリアよりは豊か（わかります？）。
ズック靴を洗うシーンは年配の人には懐かしい。
マラソンは大勢が同時にスタートしているように見える。映画だね。
音楽がほとんどないのに、頭の中では音楽が流れているような感じになる。
原題は「天国の子供たち」であるが、邦題に関して賛否両論。
兄妹の学校は同じところにあるのか？
イラン人同士なのに貧富の差が大きいのは？
と、もっと知りたくなる。
イラン映画の子どもたちはみな素人で１回だけの出演だ。
この映画の子どもも、忘れ物でしかられるのかと思っていたら、
映画の出演依頼だったので大喜びだったそうだ。
イランでは映画の表現方法に制約があるが、感動できる映画が多い。
「サイクリスト」や「白い風船」といった子どもが主人公ではない映画も日本で公開済みだ。
「プリンス・オブ・エジプト」（アメリカ）は、観ている人が少なかった。 米国のアニメ作家は日本アニメをよく研究している。 本当は敵同士なのに兄弟として育てられ悩むところは、 日本のロボットアニメファン好みになっている。 ディズニーからドリームワークスへ、ディズニーとジブリ、そして・・・ スタッフの移動や交流に着目すると今後が楽しみだ。
「オープン・ユア・アイズ」（スペイン）は、 夢と現実の接点がつかめなくて、確認するためにもう１回観たくなる。 途中までは夢と現実の区別を納得していたはずなのに、最後でちょっと待ってよー。 日本にも「狂い咲きサンダーロード」(1980)の石井聰亙監督のような才能がある監督がいた。 この映画はトム・クルーズがリメイクするそうな。 やはり格好いい男優はこういう役やってみたいだろうな。
先月の続きの「スター・ウォーズ エピソード１／ファントム・メナス」（アメリカ）では、
ノレた人からは、22年間も同じ映画のことで興奮できる映画は他にない。
期待しないで観たらはまってしまった。
前シリーズの公開当時に見ておけばよかった。
最初のA Long time ago・・・が流れるところで映画の世界に入れたのに、
（前作の）吹替え版のときここも日本語になっていてがっかりした。
子どもが２時間以上も飽きないで観ていた。
どこがよいのかわからないという、ノレなかった人からは、
台本が一人よがりで、女王様やジェダイの背景がわからない。
せりふで説明しすぎる。
役者や美術、ＳＦＸにお金をかけすぎている。
「もっとけなしてください。楽しんで聞きます」と過激な意見が出ましたが、
相性の問題なので他の映画を楽しんでください、ということで収まりました。
批判も拍手で受け入れるのが、友の会のいいところ。
今までの映画は宇宙船がいつも新品に見えるが、「スター・ウォーズ」ではオンボロ宇宙船に見える。
このシリーズは前シリーズよりも昔の設定なので、中古ロボットが新品になっている。
母親役がベルイマン映画常連のベルニラ・アウグストなので、親子の別れの演技がいい。
岡田さんのお話しは、千葉市の美術館で開催中の高畑監督が関係している日本絵巻の展覧会でした。
「アイズ ワイド シャット」（アメリカ）は、約７割の人が観ていた。
映画は役者を育てるので、トム・クルーズやニコール・キッドマンの今後の活躍が楽しみだ。
キッドマンが思わせぶりのところがいい。
人間の欲望の裏の世界をうまく描いている。
Ｂ級映画のテーマなのにキューブリックの色になっている。
批判的な意見としては、現代ではなくて原作の時代（約８０年前）として描いていればよかった。
でも、当時女学生だった親に小説の感想を聞いたらつまらないと言っていた。
キューブリックは男女の色気を描けない。
シドニー・ポラックが出ているところだけよかった。
夫婦の立場が逆だったらおもしろかったかもしれない。
妄想にかられ嫉妬の心をもつと現実さえも悪夢になっていく話なので、
実際に夫婦ともに有名でないと成り立たない。
キッドマンがかけている眼鏡はかなり度が強く、本当に近視かもしれない。
（予告編で期待しすぎたせいか）若いアベックは寝ていた。
「ホーホケキョとなりの山田くん」（日本）では、
結婚式のミヤコ蝶々の語りが最初は説教くだかったが、段々とひきこまれていった。
酔って帰ったときのバナナの皮をむくシーンはよかった。
いしいひさいちの原作が好きな人などからは、おばあさんの性格が原作とは違う。
同じ内容の繰り返しなので飽きてしまう。との意見がありましたが、
お金の正しい使い方ということでみんな納得。
もっと発言したかったようですが、時間切れになりました。