進行メモ 3月15日

今月は米アカデミー賞の話題から始まりました。

「歓喜の歌」
Ａさん♂：やる気がない公務員が段々やる気になっていく小林薫は名優だ。 由紀さおり、浅田美代子、安田成美達の中年熟女の見事な芝居。 一本筋が揃っていて楽しい。
Ｂさん♂：立川志の輔師匠の落語を映像で見せられるとつまらない。 安田の指揮棒の振りが出来ていない松岡錠司監督の演出はふざけるな。
Ｃさん♂：会場を結局どうするかの落語のオチのモヤモヤ感が映画で解消できた。
Ｄさん♀：映像にすると調子良くいかないのを分からせてくれる。 暖かい気分になれる。
（家族がママさんコーラスという発言あり）

「君のためなら千回でも」
Ｅさん♂：アフガニスタンの子供の友情物語で邦題は凧上げのときの言葉から。 爽快感があって気に入った。

「いつか眠りにつく前に」
Ｆさん♀：原題Eveningは晩年という意味があるので直訳の方がいい。 ヴァネッサ・レッドグレイヴとメリル・ストリープの配役は豪華。 レッドグレイヴの長女役に娘のナターシャ・リチャードソン、若き日のストリープに娘メイミー・ガマーが演じている。
Ｇさん♂：グレン・クローズの号泣シーンで存在感が出ている。 過去の積み重ねで現在の自分があるのだから、人生には過ちなんてない。

「団塊ボーイズ」
Ｈさん♀：団塊世代の個性あるおじさん達が青春ごっこしているだけで笑ってしまう。
Ｉさん♂：米国的なエピソードで青春を取り戻していて楽しい。
Ｊさん♂：きちんとした映画なのになんでこんな邦題(原題Wild Hogs)つけるのだろうな。 ジョン・トラボルタ、ティム・アレン達は団塊世代ではない。

「ラスト、コーション」
Ｋさん♂：ヒッチコック監督の「汚名」にオマージュを捧げている。
Ｌさん♀：アジアで一番色気があるトニー・レオンでも開けっぴろげで見せられたら何も感じなくなる。 レオンとタン・ウエイの愛憎がしっかりと描かれている。
Ｍさん♀：全体の流れで十分哀れで切ない気持ちになれる。 無名の新人のウエイをここまで育てたアン・リー監督は凄い。
Ｎさん♂：ウエイは首が短いのでチャイナ・ドレスが似合わない。 中国の麻雀牌が小さくて違和感がある。
Ｏさん♀：女性達を大きく見せるために牌を小さくしたのでは。
(などの突っ込みあり）

「潜水服は蝶の夢を見る」
Ｐさん♀：タイトルバックが素敵。 目の中に入るようなカメラが良かった。
Ｑさん♂：動けないプレイボーイのやるせ無さが出ている。 こういうことは誰にでも起こりえる。 実話なのに辛どさがないのが凄い。
Ｒさん♂：前半の主人公から見た視界の余韻が後半まで残っている。 ワインの名前を思い出す記憶と想像力で正気を保っている。 自分は映画のことを思い出すのだろうな。

「L change the WorLd」
Ｓさん♀：Lのプロモーション・ビデオ。 穴が沢山ある物語だけど世界を救えるのはLしかいないというのが伝わってくる。
Ｔさん♀：FBIが南原清隆かよ。 だけどLの魅力で許せるかな。
Ｕさん♂：Lがあの格好で走るわ、飛ぶわ。
Ｖさん♂：changeは命令形。

「奈緒子」
Ｗさん♂：突っ込み所満載の青春映画。 もうカットするだろうと思ってもまだ走っている。

「トゥヤーの結婚」
Ｘさん♂：中国少数民族の一つ内モンゴルの話なので社会背景を鑑みながら観て欲しい。 スッピンのユー・ナンが物凄く綺麗。

「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」
Ｙさん♂：映像は綺麗だけど、ダスティン・ホフマンが243歳に見えないし、ナタリー・ポートマンが今一。

「ウォーター・ホース」
Ｚさん♀：痛快で楽しい。

「エリザベス：ゴールデン・エイジ」
Ａさん♂：期待した海戦が少なくてがっかり。
Ｂさん♀：権力を利用したしたたかな女王の話。
Ｃさん♀：彼女は愛されていた。
Ｄさん♂：良くできた大河ドラマの総集編。 格好良い甲冑姿なのに落ち着きのない馬でケイト・ブランシェットの顔が引きつっている。
Ｅさん♀：ちっぽけな島国が世界の富を蓄える礎を見せてくれた。

「アメリカン・ギャングスター」
Ｆさん♂：gangsterは一匹狼のギャングのこと。
Ｇさん♂：リドリー・スコット監督の演出の素晴らしさは言葉で言い表せない。 デンゼル・ワシントンで1時間、ラッセル・クロウで1時間、2人のドンパチを合わせると157分は必要。 スコット監督は起承転結で最後のオチまで決めてくれる。 弾丸の詰替えや薬莢の落ちるところまで見せてくれて良かった。
Ｈさん♂：実話の面白さに映像が負けた。 絶対やらないことを隠れ蓑にしているのにクロウが目立ち過ぎ。 後日談の方がもっと面白かったろうな。
Ｉさん♀：クロウの優しさが分かった。

最後に恒例の昨年度ベストテンの発表がありました。