進行メモ 6月16日

「あるスキャンダルの覚え書き」
Ａさん♂：人間の魂の性。 ジュディ・デンチがケイト・ブランシェットを支配できると思っている怖さがあるが、 デンチの気持ちが何となく分かる。 この二人が孤独を抱えて傷つけあっている。

「ロッキー・ザ・ファイナル」
Ｂさん♂：アポロが一言も出てこないので シルヴェスター・スタローンはとんでもない奴。 シリーズを観た人は皆ロッキーのファンになる。 同じようなトレーニングをしてみたらキツかった。 フィラデルフィアのあの階段であの格好してみたい。 人間は気持ちが歳取ると駄目だな。
Ｃさん♂：身体が丈夫であれば50になってもボクシングできる。
Ｄさん♂：ビル・コンティのテーマ音楽で高揚する。

「ボラット　栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」
Ｅさん♂：映画観終わってもボラットはカザフスタン人だと思っていた。 嫌になるほどエゲツなく米国をコケにした映画。
Ｆさん♂：イスラム教もキリスト教も新興宗教も他人者から見れば訳分からないことでは同じじゃん。 この映画を観て怒ってはいけない。

「眉山 -BIZAN-」
Ｇさん♂：阿波踊りのシーンがよく出来ているけれど、山のアンテナが無粋。 母親役の宮本信子は10年ぶりの映画出演。
Ｈさん♂：個性的な犬童一心監督なのに全編さだまさし調。

「しゃべれども　しゃべれども」
Ｉさん♂：大阪から越してきた小学生役の森永悠希が笑わせる。 落語をご存知ない方でも楽しめる。
Ｊさん♀：香里奈が綺麗すぎてクリーニング屋で働いているように見えない。 下町の風情が出ている。 森永は顔まで枝雀師匠に似ている。
Ｋさん♂：「火焔太鼓」も「まんじゅうこわい」もコミュニケーションの話。
Ｌさん♀：言いたいことが言えなくて話し方教室に通っている。
Ｍさん♂：伊東四朗は2代目桂枝雀を生で見ているのでは。

「主人公は僕だった」
Ｎさん♂：興味深くて面白い設定。 作家が小説を完成させることと主人公の人生をどうしてくれるかの葛藤が出ているけれど、 人の人生を軽々しく描かれている。 ザック・ヘルム脚本の長編処女作なので盛り込みすぎて分かりにくい。
Ｏさん♂：自分の命よりも大切なものがあるという話に引っかかってノレなかった。
Ｐさん♀：ウィル・フェレル演じる主人公は最初表情がなかったけれど段々表情が出てくる。 相手役のマギー・ギレンホールは美人でないけれどだんだん笑顔が可愛くなってくる。
Ｑさん♂：ガチガチの男とリベラルな女のカップルは納まりが良い。
Ｒさん♀：生命を弄び過ぎている。
Ｓさん♀：我侭な小説家の助手役のクイーン・ラティファはプロフェショナルに徹していて好感が持てる。

おかださんのお話は、 重い話だけど力量で引っ張っていく原恵一監督のアニメ「河童のクゥと夏休み」(7/28シネ・リーブル池袋他公開)、 「クィーン」絡みでロッド・スタイガー主演ドン・シャープ監督「怒りの日」(1975)、 2代目桂枝雀、若き日の石立鉄男(6/1没)他でした。

「スパイダーマン３」
Ｔさん♂：サンドマンは大して悪いことしていないのに犯罪に巻き込まれて怪物にされてしまった。
Ｕさん♂：登場人物が多くてお腹一杯のアクション。 誤解から憎しみを産んでいる。
Ｖさん♂：ヒーローの挫折と復活が描かれている。 脚本のアルヴィン・サージェントは「ペーパー･ムーン」「ジュリア」なども書いている。 偶然の連続で出会うというのを何故書けるのか？
（ここでシリーズのどれが一番かの投票）
Ｗさん♂：新聞社編集室のやり取りのお約束がお楽しみ。 悪ふざけが過ぎる。
Ｘさん♂：キルスティン・ダンストは笑顔も泣き顔も不愉快。

「コマンダンテ」
Ｙさん♂：キューバの最高指導者フィデル・カストロにインタビューしたオリバー・ストーン監督が格好いい。 キューバに行きたくなった。

「パイレーツ・オブ・カリビアン／ワールド・エンド」
Ｚさん♂：RPG感覚で複雑過ぎて長い。 段々綺麗になってきたキーラ・ナイトレイの成長物語。
Ａさん♂：前作を予習しておくとよく分かる。 ナイトレイは何を着ても似合わない。 海戦シーンは実際に船に乗っているように感じた。
Ｂさん♀：アジアを代表する海賊はチョウ・ユンファしかいない。 この映画だけがジョニー・デップでないのよ。 オーランド・ブルームはやっぱり格好良くてまさしく王子様。 ナイトレイは顔立ちが凛々しい。
Ｃさん♂：ワールド・エンドはパイレーツの世界のエンドでなくて世の中の果てなのでパイレーツはまだ続く。
Ｄさん♂：ユンファは独特の眼をしている。
Ｅさん♂：ブルームは美形。
Ｆさん♂：マラッカ海峡は今でも海賊事件が多発していて海賊海峡と呼ばれている。

最後にカンヌ映画祭で偶然隣に有名女優が座っていたという関係者からの報告でした。