進行メモ11月18日
「サラバンド」
Ａさん♂：イングマール・ベルイマン監督の20年ぶりの新作で「ある結婚の風景」(1974)の続編(2003年製作当時85歳)。
ベルイマン監督は初期作品から変わらないから凄い。
夫婦・親子は他人でないから愛情の裏返しで本性曝け出して憎しみ合う。
Ｂさん♂：観ていると眠くて辛い。
Ｃさん♂：会話劇だけの地味な演出だけど愛情が憎しみに変わる瞬間に痺れる。
「明日へのチケット」
Ｄさん♂：エルマンノ・オルミ監督、アッバス・キアロスタミ監督の演出は良かったけれど、ケン・ローチ監督には激怒した。
「トリスタンとイゾルデ」
Ｅさん♂：大昔も今もイングランドとアイルランドの関係はこうです。
Ｆさん♀：これが「ロミオとジュリエット」の原点だ。
「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」
Ｇさん♂：TVシリーズを知らないと辛い。
木更津市役所市長室のシーンは本物。
Ｈさん♂：良くも悪くも宮藤官九郎脚本。
最初からパクリと言っている。
ガキが大人になっていく過程が良かった。
Ｉさん♂：完全に男の子の映画。
頭が空っぽになって重い気持ちをおもいきっり晴らしてくれる。
「トンマッコルへようこそ」
Ｊさん♀：お互いの顔が見えるとこのまま戦っていいのかと考えてしまう。
Ｋさん♂：こんなことだったら良かったという韓国人の願望。
Ｌさん♂：米国映画の猿真似でない映画が出てきて韓流映画恐るべし。
最後の連合軍という台詞でジーンときた。
「上海の伯爵夫人」
Ｍさん♂：レイフ・ファインズ、真田広之、ヴァネッサ・レッドグレイヴと凄い競演。
（ここでレッドグレイヴ家の家系図の説明）
「地下鉄に乗って」
Ｎさん♂：タイムマシンが地下鉄という発想が良いがタイムスリップの始まりが分からない。
原作に甘えきって弱いところをカバーできていない。
東京ローカルの面白さが出てこない。
主人公の若き父親役の大沢たかおが良かった。
「サンキュー・スモーキング」
Ｏさん♂：言葉だけで世の中を打ち負かそうという痛快な映画。
館内禁煙で外で吸えとはふざけるな。
Ｐさん♂：親が息子を見て成長する話。
「ザ・センチネル／陰謀の星条旗」
Ｑさん♀：面白かったけれど観終わったら忘れた。
Ｒさん♂：10分でストーリー分かってしまってその通りになった。
「カポーティ」
Ｓさん♂：編集者役のボブ・バラバンが出ているだけで懐かしくて感動物。
Ｔさん♂：作家が皆こうだったら付き合いきれないな。
Ｕさん♂：ロングの画面から寒い感じが出ている。
Ｖさん♂：周囲の言いなりになって壊れていくカポーティの人間性が出ている。
Ｗさん♀：助けてもらいたいと言えない弱さでバチが当たった。
フィリップ・シーモア・ホフマンがどうだ上手く真似ただろうとミエミエ。
「ブラック・ダリア」
Ｘさん♂：ブライアン・デ・パルマ監督、ジョシュ・ハートネット、スカーレット・ヨハンソンなのでつまらないわけないじゃん。
都合悪くなるとトントン飛ばして許されるのはデ・パルマ監督だけ。
主人公達の着こなしがいい。スタイリストが付いているから。(笑)
Ｙさん♀：格好良くてスーツが似合うジョシュが出ているだけで良い。
Ｚさん♂：陰惨なテーマなのに陰惨に見えない。ジョシュだけがマトモ。
おかださんのお話は、 北海道日本ハムファイターズの前身・東映フライヤーズが前回日本シリーズ優勝(1962)した頃の水原茂監督の逸話、 ユダヤ教エチオピア人のイスラエル移住の話でラデュ・ミヘイレアニュ監督「約束の旅路」(2004・岩波ホール3/17公開)、 本年86歳の女優クリスティーナ・フェルドマンが"男性"のポーランド画家を演じた クシシュトフ・クラウゼ監督「ニキフォル 知られざる天才画家の肖像」(2004・東京都写真美術館ホール公開中)他と 自著「歴史をつくったアニメ･キャラクターたち」(キネマ旬報社)(即売＆サイン会あり)でした。
「ワールド・トレード・センター」
Ａさん♂：オリバー・ストーン監督がドラマにしてくれた。
Ｂさん♂：軍隊は人命救助のときに役立つ。
Ｃさん♀：マスコミの本土の一言で冷めた。
ニコラス・ケイジは鬱陶しいのでずーと埋まってろよ。
Ｄさん♂：人命救助に絞ったことで人命の尊さが出ている。
Ｅさん♂：信心深い海兵隊のその後はやっぱり米国。
Ｆさん♂：人命救助は山登りに似ていて一山登った気分。
「父親たちの星条旗」
Ｇさん♂：死体が一杯でてくると思ったらこの島で米軍約7千人日本軍約2万人が戦死しているんだ。
Ｈさん♂：英雄は成りたくてなれるものではないことをクリント・イーストウッド監督は分かり易く描いてくれた。
あれだけの激しい戦いを生き延びて体験談を語る人達ももう80歳越えている。
だから父親たちの話なんだ。
身近にそういう人がいたら今聞いておかないと聞けなくなってしまう。
Ｉさん♂：酒飲んだ祖父の話には食傷気味だけど自分が聞いて次の世代に伝えていかないといけない。
Ｊさん♀：この映画を米国人は素直に受け入れてくれたのかな。
Ｋさん♂：どっちの国も加害者で被害者なので2部作作ったのは金字塔。
2部とも観ないと製作者の意図は伝わらない。
