東京映画友の会

進行メモ 5月20日

まず、Ｇ．Ｗ．に観た映画から、最近出来た話題の映画館から割引料金、椅子の座り方の話へと。

「ザ・ビーチ」
Ａさん：青春映画だと思ったが、ジャンル分けが難しい映画だった。レオナルド・ディカプリオが等身大の演技をしていてよかった。
Ｂさん：パラレル・ワールドを意識している。面白いけれどピンとこない。
Ｃさん：ホテルの隣部屋のロバート・カーライルが怪演している。
Ｄさん♀：ディカプリオが好きなので観に行ったが、フランス女優のヴィルジニー・ルドワイアンがいい人すぎて困った。

「スペーストラベラーズ」
Ｅさん：お金払ってお祝儀で見に行った（笑）が、面白くなかった。舞台を観た人にしかはわからないところが多い。
Ｆさん：父が実際に銀行強盗にあったことがある。監督は面白く作ろうとしているが、金城武出演で面白かった映画はない。
Ｇさん：撮影現場に行ったが、セットは当日になって見学できなくなった。テロリストの渡辺謙はもうけもの。
Ｈさん：男優は格好良くて深津絵里は可愛い。映画観た後もインターネットの公式サイトで楽しめた。
Ｉさん：浜ちゃん（浜田雅功）は無視していいけど、最後は涙ボロボロだった。
Ｊさん：銀行強盗の安藤政信はスクリーン映えするので、もって出てほしい。

「アイアン・ジャイアンツ」
Ｋさん：日本のアニメを影響されたと思うシーンが沢山あった。
Ｌさん：最初はビデオ発売のみであったが、試写の評判が良いので劇場公開することになった。大逆転のハッピー・エンドは伏線がちゃんとある。

Ｍさんがアジア旅行で買った映画のカレンダーを見せてくれました。

「ボーン・コレクター」
Ｎさん：犯人や動機がわからない。抱きしめるだけで黒人と白人の恋愛があまり描けていない。
Ｏさん：それだけでも主人公の感情が十分伝わってくる。

Ｐさんから'98年モントリオール映画祭グランプリ受賞の「最後通告」の紹介。子供が自分の意思で失踪する話で大人の理性ではわからない子供の気持ちが出ている。

「ヴァージン・スーサイズ」
Ｑさん♀：恵まれた家庭なのになぜこういうことをするのか、大人になってしまった私にはわからない。お気に入りのレコードを母親が燃やしてしまうところは共感できる。
Ｒさん♂：燃やされたロックのレコードよりも残ったレコードの方が彼女の気持ちをよく表していて切ない。
Ｓさん♂：プログラムの紙質や写真が他の映画と違っていて好き。こういう映画がいいなと思える自分が好き（笑）。
Ｔさん♂：観客の女性から白い目で見られないような服装や態度をしないと観にいけない。
親や先生から観てはいけないと言われた映画とエピソードの披露がありました。

「オール・アバウト・マイ・マーザー」
Ｕさん：味が薄くて小ネタをばらまきすぎていて、ぺトロ・アルモドバル監督らしくない。
Ｖさん：監督の他の映画の方が好き。この映画は母を連れて来たくない。
Ｗさん♂：この監督の映画は合わない。いかがわしい部分がなくて肩すかしだった。
Ｘさん♂：好きな監督。前作の「ハイヒール」は娘の視点から母娘の関係を描いているが、今回は母の視点から描いている。出ている女優は歌舞伎の女方みたいで女ぽっくない。女の人はこんなこと考えているのかな。

おかださんのお話は、
ジュリア・ロバーツが胸元あらわに超ミニの弁護士を演じている「エリン・ブロコビッチ」。ジュリアの名札を付けたウェイトレス演じる本人の前での演技が一番緊張したとのこと。
「ロッタちゃんと赤い自転車」は５歳のロッタちゃんが大きな大人用の自転車に乗ろうとするところがいい。
チャン・イーモウ監督の「あの子を探して」は、１３歳の代用教員が都会で行方不明になった教え子を探す話。チョークも買えない片田舎とテレビに出演して探す都会の対比がよく出ている。

「アメリカン・ビューティー」
Ｙさん：これだけの皮肉の話がよく出来たな。米国の嫌な面もきちんと出ている。メジャー映画として作ったのは勇気がいる。結末をもう少し工夫してほしかった。
Ｚさん：人生の中で一番楽しいのは子供が小さいときで母親も綺麗。親父の権威がなくなり、妻からはあんたダメねと言われ、子供からは尊敬されなくなった。逆を描くことで明るさが出ている。
Ａさん：伏線がうまくて脚本がよく出来ている。だけど、親父の行動が馬鹿じゃないかと思う。私は頑張る人を信じるので、何もやらない人は大嫌い。
Ｂさん：理想の米国ではなくて本当の米国を描いている。米国でもヒーローはごく一部だけ。大多数の米国人はこの映画の登場人物みたいだ。米国人は自分の弱いところを認めたがらないが、この映画で弱い米国人を描いたのでオスカーをあげたのだろう。
Ｃさん：やればできるという脅迫概念を持ち続けたために、破綻してしまった。ケビン・スペイシーは早めにドロップ・アウトしてよかったのだと思う。ラストのケビンの顔は満足気だった。
Ｄさん：私は強くて良いところを描いた米国映画を観続けて米国の真似をしようと努力してきた。今までの自分を否定されたようでこの映画は嫌い。

（K.S記）