東京映画友の会

進行メモ 2月19日

まずは、昨年の主な作品の紹介から始まりました。ベストテンは今月末締切です。

それでは、個人のテーマのコーナーから。

「デイナーの後で」は、女性３人のＨな話の映画。女性の考えていることは男性と同じだった。(♂)
「遠い空の向こうに」は、後にNASAのエンジニアの実話でソ連が世界初の人工衛星の打上げに成功したのを聞いて炭坑町の少年たちが手製のロケットをあげてしまう話で泣けた。
歌舞伎座で販売している舞台衣装の絵柄のハンカチを見せながら演目の解説。
３月歌舞伎座公演の「隅田川」では行方不明の我が子を捜す班女の前を雀右衛門が演じるが、歌右衛門の演技をジョン・レノンが見て泣いたという話しを後から聞いた。映画はいつでも見れるが芝居はそのときしか見られない。
「ラストタンゴ・イン・パリ」は、初公開のとき未成年だったけれど学校の帰りに私服で行ったがよくわからなかった。今回観て少しわかるようになった。観客は若い女性ばかりだったけれど10年位したらまた観てね。前年「ゴッド・ファーザー」を観てマーロン・ブランドは年寄りだと思ったが、この映画では年寄りではなかった（笑）。
「ターザン」は買ったグッズの紹介から始まって、吹替え版のマーサ坂本の主題歌もよかった。ウォルト・ディスニーが誉めたという大藤信郎の「くじら」(1952)や「幽霊船」(1956)を観てみたい。
「釣りバカ日誌イレブン」は、浜ちゃんはワンパターン、鈴木社長は元気ないし、みち子さんはいるだけなのでもう止めてほしい。

おかだえみこさんからは
「スリーピー・ホロウ」のクリストファー・ウォーケン演じる首なし騎士について、首なしせりふなしだからクレジットもなくていいんじゃない、とティム・バートン監督の記者会見での話。
「アイアン・ジャイアント」のスタッフたちは日本のアニメをよく研究している。ワーナー・マイカル系映画館でしか観れませんがお勧めです。

さて、メニューでは、ほとんどの人が「シュリ」「雨あがる」を観てましたが、他の映画は数人でした。

「ブレア・ウィッチ・プロジャクト」は、映画の世界に入ってしまえば面白い。証言に矛盾がなかったり、映画学校の生徒なのでいつもカメラを離さなかったり、せりふがいつもちゃんとしてたりとかで、脚本がうまくできている。８mmフィルムに映ったヒロインの謎を追う羽仁進監督の「午前中の時間割」(1972)を思い出した。
ごてごてしていて何が映っているのかわからない。引いてしまったのでつまらなかった。キリスト教徒でないので魔女は恐くない。
マスコミも煽っていたし恐いものがはやる時期なのだろう。山で夜１人でテントにいたりとか、満員の映画館で本当に火事になったら、もっと恐い。

「エンド・オブ・デイズ」は、世紀末の悪魔なのに今年観たので実感がわかなかった。

「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」は、男が並んで歩いてくるシーンは格好いい。完全試合が出てきて野球映画としてはいい。だけど、利き腕で荷物を持ってはいけないよ。

「シュリ」は、ハリウッド映画は超えていなかったけれど辻妻合わなくても勢いで押し切ってしまう。韓国映画はナウイ（笑）。政治問題をエンタテイメント映画にしてしまったことにドキドキしてしまった。ありそうもない液体爆弾がリアリティに思えてくる。現実にこのような緊張感があって生命かけてやってしまうだろうな。民族の血の叫びが感じられる。家族の写真を見ているシーンで泣けた。陳腐な愛だけど２回目に観たらラストがわかっているので泣けるところが増えた。主人公たちが愛おしい。隊長は存在感がある。主人公のファッションは格好いい。４人が北朝鮮のカレンダーを見ているところは笑ってしまった。
公開が決まってからずっーと期待していたのに、観たらつまらなかった。マスコミからの情報が多すぎて感動が薄くなった。リアルさが前面に出過ぎてちょっと違うな。テレビ放送を意識してかシネスコになっていないのが残念。秘密のわからせ方が中途半端でなので、最初から知らせておくか、最後までわからないようにしてほしい。 ○○○だったのですぐに秘密がわかってしまった。
ヒロインの写真と実物が似ていないという意見から伝言ゲームに。ラストの主人公の行動に対して賛否両論の意見がでました。朝鮮は南北に分裂したことに日本が絡んでいることを忘れないでほしい。今春が別々に朝鮮半島に行くのが２人いることが判明。

「雨あがる」は、最後どうなるか想像するのが楽しい。原作にないけどよい台詞が沢山あってやはり黒澤脚本。小泉演出なので緊張しないでいい演技ができたと思う。競争社会で生活するのは疲れる。大雨が止んでも水嵩が引くまで渡れないのは未熟な青年は境地を知って成長するという物語になっている。最後は川が流れ込んだ大海ですね。
殿様役の三船史郎への意見が多かった。実生活でトップ修行をしていたので殿様の雰囲気が出ている。映画の中でちゃんと馬を操っているということから大学時代に暴れ馬を取り押さえて持ち主に返したというエピソードへ。刀を持たせたら親父を思い起こさせる。大根を超越した演技で最後は晴れ晴れとした気持ちになった（笑）。

（K.S記）